陸上選手のアキレス腱痛が改善した一例
【症例紹介】
患者:20代男性
競技種目:陸上競技(400mハードル)
【現病歴】
陸上競技の練習中にアキレス腱部に痛みが出現。
徐々に痛みが増強し、走ることが困難となり来院。
【臨床所見】
• ジョギング時、アキレス腱部周囲に痛み
• つま先立ち動作で痛み再現
• 患側の殿部〜下肢にかけて筋緊張が強く、血流障害がみられる
• 健側と比較して下肢全体に浮腫あり
【施術内容】
使用鍼:5番2寸
施術部位:
• 腓腹筋、ヒラメ筋(アキレス腱と関連)
• 後脛骨筋、長母趾屈筋(深層筋・血管走行との関係)
• 大殿筋、中殿筋(下肢の血流改善と筋緊張緩和)
【症状の推移】
初診後、つま先立ちは可能となるが、ジョグ時の痛みは残存。
3回目以降、体調不良により通院中断があったが、計5回の施術で症状は改善。
競技復帰が可能となるまでに回復。
【考察】
アキレス腱痛の施術では、腓腹筋やヒラメ筋へのアプローチが一般的だが、痛みの発生部位のみに着目しても改善が見られないケースが多い。
今回の症例では、深層に位置し腓骨動静脈などの血流に関与する後脛骨筋や長母趾屈筋にもアプローチすることで、血流改善を図り、症状の根本改善に繋がったと考えられる。
慢性的な炎症を引き起こしやすいアキレス腱部の痛みに対し、有効な施術方針の一つとして示唆を得られた症例である。
今後も、陸上選手をはじめとしたスポーツ選手や市民ランナー、運動愛好家の方々に多く見られるアキレス腱の症状改善に取り組んでいきたい。
もし、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
りゅう鍼灸・整体院
院長 池田 龍一
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